CNCルータで文字彫刻加工 準備② X,Y軸の原点設定とZ軸の工具先端位置

ビット、材料の取り付けと試運転ができたので、次はXY原点の設定とZ軸の工具先端位置の設定を行います。

HOMING(ホーミング)(原点復帰)

まずはホーミングをします。(原点復帰)ホーミングは電源を立ち上げた時は必須となります。

家マークのHOMEボタンを押す。スピンドルが左手前に移動してから停止します。

後方にベッド部が移動しますのでコード類が挟まらないよう注意してください。

これでホーミングが完了です。

X軸Y軸の原点設定

今回は3018-PROVerのUSB内に格納されているNCプログラムファイル「sainsmart」の文字彫刻をしていきます。

ファイル名 sainsmart.nc

原点がどこに設定されているのかがわからないので、プログラム内を見ます。

原点が左下になっていることがわかりました。

→矢印(赤色)がX方向、↑矢印(緑色)がY方向になります。

原点に設定したいところまでスピンドル部を移動します。

押さえ金具等がある場合は考慮して設定してください。中央寄りが安全だと思います。

「ZERO-XY」のボタンを押すとワーク原点がX0.Y0.に設定されます。

ちなみに下の数値(この画像でいうと-450.0 -378.0は機械座標です。この数値は機械固有の座標なので変えることは出来ません。

Z軸の工具先端位置設定

Z軸の工具先端位置設定を行います。

測定プローブを置いてスピンドルを真上まで移動させます。

測定プローブは平ら面に安定した状態で設置してください。

ビットにワニ口クリップを取り付けます。

この作業を忘れるとビットがプローブと接触しても感知せず、プローブ穴を開けてしまいます。故障にもつながるのでご注意を。動画でもこの様な事例を紹介されていました。実際私もやりかけていましたが。

次回はいよいよ加工スタートです。

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